お墓は墓石と付属施設とで構成されており、家墓や個人墓には基本的な形があります。仏教の墓石は3つの石で構成されており、2つの台石(上台石・下台石)の上に、細長い塔型の石が載せられています。この塔型の石が、墓石で最も大切な石であり、竿石や仏石と呼ばれます。

☝ 仏石は仏様を迎えるための石という意味です。つまり、仏教の墓石は、お墓に仏様を迎えて、先祖や故人の供養をするため のものなのです。

墓石には、様々な形があります。

☆江戸中期以来の和型☆

最も多い形で、角碑型とも言います。江戸中期以来、庶民がお墓を建てるようになるとともに、広く普及した形です。

☆日本独自の洋型☆

明治時代に多く見られた外国人墓地の墓石の形を参考にした、日本独自の形です。従来の寺院墓地が不足し、大都市周辺に大規模な公園墓地が造られるようになると、明るいイメージを求めて欧米風の墓石が建てられるようになりました。

☆伝統的な塔型☆

昔からある供養塔の形式で、単独で墓石として用いられる場合と、位牌墓などと組み合わせて用いられる場合とがあります。

☆自然石の墓石☆

自然石をそのまま用いたもので、石の自然な風格が尊ばれます。

☆石仏型墓石☆

石材に地蔵尊や阿弥陀如来などを彫ったもので、墓標仏とも言います。江戸時代、元禄から享保時代にかけて流行しました。

☆記念碑的墓石☆

従来の墓石の概念にとらわれず、故人をしのぶシンボル的な造型にしたものです。近年、家墓から、記念碑としてのお墓へと次第に変化している傾向がうかがえる中で、増えてきている墓石です。

☝ 墓石の価格には、文字や家紋などの彫刻代も含まれるのが普通ですが、特殊な形に加工すると、別途加工料が必要になります。永代使用料、墓石代、工事費を含めて200~300万円で収めるというのが一般的な傾向ですが、その場合、墓石は特別な加工はしないというのが前提になります。